重油と水の組み合わせで作るエマルジョン燃料

tanker15重油と水は、通常であれば絶対に混ざり合うことのない液体同士ですが、界面活性剤を使って混ぜ合わせることが可能になります。これをエマルジョン燃料と呼びます。これは従来の燃料とほとんど変わらない燃焼効率を持っています。但し、重油+水で燃料になるということになると、水が燃料として燃えるかのような誤解を生むかもしれませんが、決してそんなことはありません。水を加えることによって、重油の不完全燃焼が起こりにくくなるために混合させているのです。

エマルジョン燃料を使用するメリットは2種類あります。それは「コストの削減」と「環境の保全」です。燃料費の負担が減少すると同時に、二酸化炭素の排出量も削減することができるのです。二酸化炭素は温室効果ガスとして大量に排出されているため、悪い意味で注目をされていますが、窒素酸化物や硫黄酸化物も化石燃料を燃やすことによって排出されており、大気汚染や健康被害の原因となっています。その点で言えば、エマルジョン燃料は排気ガスを30%も減らすことができます。そして燃料が必要とする空気の量が減って、窒素酸化物の排出量も減ることになります。さらに廃食油を再利用してエマルジョン燃料を作ることもできますので、資源リサイクルの意味も持っていることになります。